第一談:「VS.大手広告マンA氏」
2004年4月1日

 

 その彼とはよく新宿あたりで飲む。
 H大学卒、大手広告代理店に5年在籍している。私より少し年下で、女の子にも人気のありそうな、Tゾーンがしっかりした顔立ちのナイスガイ。
 そんな彼と飲みながらよく話す話題は、「今後の自分の方向性」などがメインだ。男20代後半、社会人も程よく経験してくると、やはり組織の中での自分というものを客観視する余裕も出てくるといったところであろうか。
 私は日頃から一緒に仕事をさせてもらってるが、彼の仕事に対する姿勢、柔軟性、視野の広さ、勤勉さ、決断の早さ、ユーモア、身だしなみ、etc、どれをとっても丈ていると思う。とにかく誠実という言葉がとても似合う人で、私が女だったら彼氏にしたい(笑)。
 そんな有能な男だからこそ、外に出て自分を試してみたいと思っているのであろう。ぜひ、チャレンジしてもらいたいと思う。そんな事を言ってると、マネーの虎達に、「甘いことを言ってるんじゃない!」と怒られそうだ(笑)。
 あの面接官(?)の虎達は、「今まですげ〜苦労して来たんだよ、オレは」的な発言をする。なんか、みんな同じタイプの苦労人のように見えて、そのサクセスストーリーはかっこいい。アントレプレナー養成番組みたいで面白いんだけど(ぶっちゃけ、最近飽きたから見てないんだけど)、よく考えてみると、何だかんだケチな社長も多い。成功の秘訣はケチということが第一条件なのかな、と別の見方をしてしまう私もいる。「今日は誰が金出さないか?」っていうような。もしくは、あの社長達協賛の番組か?
 話をA氏に戻そう。彼の親しい先輩が、何年か前にその広告代理店を辞めたそうだ。後に独立起業し、たった2年でIT系コンサルタントとして、毎日忙しい存在になったらしい。業界では有名な人で講演活動なども忙しく、若くして既に著書を2冊出してる。先だって、私も読んだ。よくあるHow to本とは違う感覚を覚えた。なんと言うか、凝り固まっていた頭がやさしくマッサージされる感じ(って言っても頭皮じゃないよ)。A氏はそんな先輩にいい意味の影響も受けているのであろう。
 さっきの虎達を成功者というのであれば、彼等は「元気系成功者」とうような気がする。でも、A氏との雑談やその先輩の著書を読んで気付いたことがあった。
 A氏やその先輩は元気系ではなく、どちらかと言うとスマート系?。変に力んでない。いたってニュートラルな感じ。「成功してやるぜ!」みたいな感じではなく、「気が付いたら成功してました」っていうタイプで嫌味がない。理念、理念と騒がない。
 キャリヤ、ノンキャリヤ、生え抜き、タタキ上がりというような枠組みではくくれないかもしれない。
 混沌としている昨今。これからの時代は、「元気系」だけでもダメかもしれない。A氏との雑談の中でそんな風に感じた。

 そういえば、新宿での一杯の後、シメで話題のラーメン店「神座(かむくら)」に行ってみた。特に元気のある味ではなかった。
 その味こそ、成功の秘訣なのか?

 


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