「インサイド パパ」
2004年5月7日

 
  平成16年4月27日、二人目の子供が誕生した。
とっても嬉しい出来事である。
が、男って実感が薄い。なんでだろう? 間違いなく喜ぶべき事であって、もちろんオレも嬉しいんだけど、二人目ということもあるんだろうけど、根本的に女と実感が違う。やっぱり痛い想いしてないからだろうな。
 出産当日、オレは病院にいたが、分娩には立ち会わなかった。正確に言えば、立ち会えなかった。よく世の中のパパ達が立ち会っている様子が、時々テレビでやってるけど、凄いなって思う。
とにかく凄い状況だ。ママは必死。「必死」という言葉はこういう時に使うものだなって思う。
 
分娩室に行くまでに、陣痛室というのがあって、生まれるちょっと前までママはそこで頑張る。そこまではオレでも行くことができる。しかし、その先は行けない。
 陣痛室だって凄い状況だ。陣痛室と廊下は便宜上、アコーディオンカーテンで仕切られている(病院にもよるだろうが)。つまり、他の部屋の声も聞こえてくる。あちこちから悲鳴というか、母が必死に闘っている情景が伝わってきてしまう。そんな状況にポンっと置かれたら、だいたいの男はたじろいでしまうと思う。

 第一子の時、オレは完全にその空気に呑まれてしまった。オドオドしっぱなしだった。今回はその空気に呑まれないようにと、相当気合いを入れていった。もはや、スポーツの試合の前のような雰囲気。松岡修造になれたらどんなに楽か。でも、気持ちは松岡風に臨んだ。

 5時間程の格闘は終わった。10m向こうの分娩室から元気な泣き声が聞こえてきた。その瞬間ほっとした。っていうか、実は自分にほっとしてたのか。
 ベイビーと会った時、普段からあまり泣かないオレだけど、何だか泣けてきてしまった。その子の一生懸命さに心打たれた。一生懸命息をして、もがいていた。この子は生まれてきたかったんだなって、感じた。

 今日、役所に出生届を出した。健康保健証も新しいものになった。
 掲載されてる項目が4行になっていた。しばらくの間、その保健証を眺めていた。 家族が一人増えた。 男ってこういう時に実感が湧くのだろうか。
 親は子に背を押されるように頑張るのか。きっとそうなのかもそれない。間違いなくオレはそうだろう。

 生まれてきてくれてありがとう。
 そして、ママお疲れさま。。。

 

パパより
from inside ORE



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